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迷路絵本作家による”復元時空”に唸る!(2)

続きです。

香川先生は、米子城の整備計画が本格的に進行する中、文化庁提出書類やPRのために、ご自身が描かれた米子城の復元鳥観図の使用を快くお認め下さった。といわれ、我々米子城応援団にとっての大恩人です。
もっぱら、そういった自治体の計画には、自身の主張を台頭させたい自称研究者や、自社のテンプレを使いたい開発業者が復元の主導に関わりたがるのですが、なにか思惑が透けて見える復元案には、自治体や我々応援団もなかなかときめかないものです。
その点、先生の復元鳥観図はいたって中立冷静でスマート。この事業計画の為に描かれたものではありませんが、大いに参考にできるような直球の視点で描かれており、我ら応援団としては本当にうれしく思いました。

そんな先生から自治体宛てに、今回の展覧会の案内が届き、米子城応援団の中でも香川先生筆頭ファンであるきっどにその報が入りました。

詳しくは省きますが、現在のコロナ禍で本来的な巡回展ができなくなっているとのことで、かえって貴重な展覧会となっており、当該禍感染予防に細心の注意を払いながら、出かけることを決意した次第なのです。

さて、芦屋市立美術博物館は、阪神本線芦谷駅の南側、伊勢町に所在しています。
海も近いということで起伏が少なく、公園や、保育・学校施設も多い、上品で静謐な住宅街のなかにありました。

裏手から敷地内に入ると、まず目に飛び込んできたのが、美術館カフェ。
地元の方が「今日は暖かい!」と話題にするほどうららかな日和でしたので、まずは米子~芦屋という長旅を癒すため、オープンテーブルに行き、お茶を頂きました。
見ると、カフェは「小出楢重」という、明治~昭和初期に活躍された洋画家の復元アトリエに併設されていました。
アトリエは見学可能ということで、興味深々で拝見しました。
高い天井に、優しい天窓の光源。レトロな調度。狭すぎず広すぎず明るすぎない、まさに絵描きの楽園。
ああ。。。画家にとっては、憧れのモダンアトリエ空間。
リアルでは、このような整然とした空間ではなかったでしょうが、こんなアトリエで是非描いてみたい。という憧れが沸き立ちます。

元気が戻りましたので、美術博物館へ入館しました。
平日の昼食どき少し前でしたので、来館者もまばらです。ソーシャルディスタンス確保には申し分ありません。
案内では、1階、2階の展示だそうです。
1階ホールには、一軒家くらいのサイズの立体迷路が組まれていました。
なかなか楽しそうです!

続きます。

香川元太郎の世界展チラシ

芦屋市立美術博物館エントランス
ミニ写真をどうぞ!

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迷路絵本作家による”復元時空”に唸る!(1)

こんばんは。ぶらすたーきっどです。

唐突ですが「迷路絵本シリーズ」はご存じでしょうか?
乗り物や動物などの、緻密でリアルなイラストが画面いっぱいにちりばめられ、その間隙を縫うようにスタートからゴールへたどるパズル絵本なのですが、物語あり、隠し絵あり、描写体の勉強にもなるという盛沢山な絵本です。

その魅力的で個性的な絵画を描かれるのが、「香川元太郎」先生です。

香川先生は、この迷路絵本の第一人者でありますが、同時に「歴史考証」の絵画作家としてもご高名な方です。

城郭マニアなら、必ずその作品を目にしているのではないでしょうか?
在りし日の城郭の、その縄張りいっぱい描かれたパノラマのイラストを。
はては、精密極まりない、天守閣の断面図を。

これこそ、歴史研究者との考証を基盤にした「復元図」でもありながら、そこに迷路絵本のごとく生き生きとした時代の活写を盛り込んだ、見事な絵画作品なのです。
きっどが素晴らしいと感じるのはそれにとどまりません。
歴史研究には、利己や憧れが先に立ち、調査事実に冷静になれない場面にも出くわしますが、香川先生は余計な主観を交えず、デフォルメを極力排した真摯な絵画を描かれます。
その冷静なタッチによって逆に想像力を刺激され、見応えのあるパノラマ世界となって、絵画に没入してしまいます。

さて、その香川先生の作品展が、現在兵庫県芦屋市で開催されているということで、きっどは「芦屋市立美術博物館」に向かいました。

実は、香川先生は、我が町「米子城」の為に一肌脱いでくださったことがあります。
ご恩を感じるとともに、”風景画家きっど”としても大変御尊敬申し上げておりますので、原画をぜひ拝見したい一念でした。

続きます。

↓まずは地元のニュースから
香川元太郎の世界展;神戸新聞

バシュタールの惨劇と、愛の妙薬(2)

こんばんは。

タイトルのごとく始めたジャイアントロボの記事は、中継ぎ程度で終わらせるつもりでした。
ですが、挿し込み記事による中断や、展覧会準備に突入したきっどの多忙で、途中のまま時間ばかりが経過してしまいました。
準備した次のタイトルに行けないので、早めに終わらせることとします。
”アニメにオペラ”など非常に興味深いので、色々突っ込んでみたかったのですが。。。残念です。

ジャイアントロボのアニメ中に流れる、その(声)楽曲は「人知れぬ涙」。
19世紀オペラ「愛の妙薬」の中で、終盤になって歌われます。
アニメの中では、声楽と、インスツルメンタルの両方が使用され、アニメ中の出来事、「バシュタールの惨劇」を象徴する曲、という使われ方をしていました。
バシュタールの惨劇とは、アニメの世界観の根底を形成した出来事で、新世代エネルギーの開発実験中、炉心の暴走によって世界の人口の3割を失ってしまうという大惨事を指します。
劇中の描写では、狂気にかられたと思しき研究団の筆頭、フォーグラー博士が、実験開始のシステムを、たたきつけるように作動。
不気味な闇の中でそびえたつ実験炉心が、目もくらむ閃光とともにメルトダウンし、地球上の何かの素粒子までもが崩壊してゆく様がモノクロで描かれ、まったくの悪夢となっています。
この出来事は登場人物すべてにトラウマをもたらしており、度々繰り返される、衝撃的ですが名場面でもあります。
このシーンに哀調極まる曲の歌声がかぶり、きっどは本当の悪夢を見て飛び起きるような感すら覚えます。

ところが、、、です。
実は、この歌が登場するオペラ「愛の妙薬」は、ご存じの方も多いと思いますが、「ラブコメ」です。
少々抜けたところのある主人公が、命がけで村のマドンナの心を射止め、しみじみと歌い上げる讃歌に近いものです。

こうしてまとめると、一見不条理な選曲に思われるでしょうが、そこは19世紀には確立していたオペラ芸術。喜びと癒しを主題にしながら、絶望と失った未来を合わせ鏡のように表現してしまう奥の深さを忍ばせます。

♪Ah, cielo! Si può! Si può morir!
Di più non chiedo, non chiedo.
Si può morir! Si può morir d'amor.

ためらうことのなかったフォーグラー博士の真の心が垣間見れます。
「ジャイアントロボ」をぜひ実際に視聴してみてください。限界まで張り詰めさせた人間の希望と絶望を、耳でも味わうことが出来る稀有な作品のはずです。

非常に消化不足となり心残りですが、終わります。

※記事には、個人の感想が多分に含まれます。

THIS IS ANIMATION special ジャイアントロボ 地球が静止する日 小学館

愛の妙薬 ;ウィキペディア
ジャイアントロボ THE ANIMATION;ウィキペディア
愛の妙薬 「人知れぬ涙」 - ジュゼッペ・サッバテイーニ;youtube
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