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出かけられないから、脳内「剣岳」を想う。

ぶらすたーきっどです。

わが鳥取県民も、数名のコロナ感染者を確認後、一層息をひそめた暮らしへシフトダウンするようになりました。
先日まで様々なイベント自粛の事後対応に奔走していたきっどですが、ようやく多忙のピークは越えました。

この際、初夏の美景を求めて取材に出るのには良いのかもしれません。
人気のない美しい自然の中で、独りスケッチにいそしむのに、何はばかることがありましょう。
とはいえ、外出の道すがらに見るのは、コロナ疎開の不条理な混雑。
やはり今は家でできることを消化してゆく機会ともとらえます。

そういうわけで最近、動画サイトをお供にアトリエに閉じこもっていると、ユーチューブのお勧めなどに、1980年の映画「復活の日」のレビューがUPされるようになりました。
言わずもがな、現在のコロナ恐怖を予言したかのような映画が、40年の時を超え、今、脚光を浴びるようになったのでしょう。
この映画は、過去のブログで、生頼画伯や草刈正雄を書いた記事のなかでふれ、初めてその足で劇場に運んだ幼いきっどが、トラウマ級の衝撃を受けた、という特別な想いの作品でもあります。
しかし、現在のリアルタイムな騒動と合わせて観ると、たしかに、そのおぞましさは、第二のトラウマとなってきっどに迫ってくるようです。
映画に没入し、恐怖にさいなまれた当時のきっどは、草刈正雄がカタルシスとともにエンディングへ導かれる姿を見て、ギリギリ救われました。
が、残念ながら今は違います。混乱はリアルタイムに継続し、出口のない暗い世に、マクラウド艦長もカーター少佐も、ラツール博士も登場しないのです。
そういうヒーローを期待するものではありませんが、あの南極政府のように、ワンワールドで危機に立ち向かってほしいと、心から願うのです。

さて、こういう閉じた暮らしのなかでは、ぼやっとした脳内つれづれを語るのが精いっぱい。
話は極端に転がってゆきますが、つれづれブログの真骨頂(たわごと)とご理解くださいw。

映画「復活の日」において、南極の美景、ミリ単位で調節した群衆、巨大な太陽を背にした主人公、など、数々の名シーンを収めたカメラマンは、「木村大作」さんといいます。
恐ろしいほどのべらんめえ口調でまくしたてる、ある意味昔タイプの映画屋さんなんですが、本物の自然に対し、絵画的に切り取るカメラマンなので、絵を描くものとしては大変尊敬します。
また、きっどが飛びつく森谷司郎監督作品でも多くカメラを回し、本能的に好きなカメラワークをされる方でもあります。
この木村さんが、木村監督として初メガホンを取った作品が「剣岳点の記」でした。
新田次郎などが著作の山岳ドラマを撮る監督に、うってつけに思いました。

続きます。
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出雲そば は、ふるさとの味?(3)

続きます。の前に。

16日、いよいよ全国で、新型コロナ~に基づく「緊急事態宣言」が発出されてしまいました。
初夏にかけてイベントの開催側に回っていたきっどは、事後対応に追われて右往左往。
作家の本分とは違う忙しさで、初春から翻弄されっぱなしです。
一刻も早く収束しますように。これ以上の被害が出ませんように。。。

タイトル記事の続きです。

移住後、晴れて本場出雲そばをいただきに回ったのは言うまでもありません。
当然、鳥取と島根の明確な分類(オイオイ。。。)も、すでに体に染み込み、出雲そばの産地は奥出雲地方一帯。などの地勢的なことも分かるようになっていました。
すでに記した通り、きっどが初めて食した出雲そば屋は米子市にある専門店でしたが、じつは米子市民はあまり出雲そばには興味がなく、ぽにょっと柔らかいうどんなどが、好みの主流だったりします。
そういう地元の事情なども全く分からなかった20数年も前に、たまたま「おいしい」とされた老舗に立ち寄れたのは、ほんとうに幸運だったと思います。

かなり以前ではありますが、きっどが初めて出雲そばを食した店に、米子市民として改めて行ってみることにしました。
本当のことを言うと、店の位置や、屋号などはほとんど忘れていました。
とはいえ、国道9号線沿いのそれらしき店は把握していました。市町村合併後に米子市となった場所にあり、きっどがツーリングで訪れたときは、まだ違う町名だったことをあらためて思いました。

駐車場に車を入れたとたん、ここの店に間違いないと確証します。
あそこにバイクを停めた。暖簾をくぐると、正面にカウンター。左手に増築したようなスペースがあり。。。
その増築したようなスペースの席で、船盛の天ざるをいただいたっけな。。

当時と同じ席、同じメニューをトレースしながら、あまり当時と変わりのないたたずまいにホッとします。
そばをいただきながら想うのは、鎌倉で仕事をしながら移住を誓い続けた、あのころです。
直前まで転職が伝えられなかった、当時の同僚の顔。 大船駅の喧騒。
故郷が入れ違ってしまったかのようなパラドクス的困惑とともに、出雲そばの味は20余年のきっどの時空を繋ぎます。

終わります!

いつも手元に出雲そば(乾そば)
出雲そばの乾そばも大変便利でおいしいです。
本場手打ちを扱う店のものが、道の駅で手に入りますので、ぜひどうぞ。
画像は最近お気に入りの 本田商店さんのおそば。乾そばなれど そば湯もおいしいです♪

記事の途中ではありますが。

ぶらすたーきっどです。
記事の途中ではありますが、折々の時世も日記代わりに記していますので、コロナ騒動に触れておくことにいたしました。

昨日、初の鳥取県内感染者が確認され、いよいよの事態に身を固くしております。
お隣島根では、9日に初感染者が確認され、今日の段階で計5名が確認。クラスター感染とされました。

今まで、わが県では発症者が居なかったのですが、そのことで心無いアマチュアコメンテーターからは、
「県をあげて隠蔽か!?」とか
「検査医療を実施する医療体制がないのか?」
など、冗談のような嫌味メールが連日自治体に届けられていたそうです。
が、まあ、ご安心ください。
ただ単に人口密度が低いだけで、3密が起こりにくいだけです。
医療についても、ドクターの学び舎「医大」があります。

しかし、そのようなうそぶいた日々も昨日まで。
わが米子も、いよいよ目と鼻の先にまで脅威が迫りました。

我々、文化芸術に携わる団体も、自粛のなか活動を休止せざるを得ない状況ですが、勿怪の幸いとばかりに米子特有の文芸不要論者が極論を振りかざし闊歩。微細な文化活動の芽もつぶそうと躍起です。
今は耐え時。じっとしていますが、そのような圧力に屈せず、地道に火種を守り続けます。
この緊縮の中、非常識と言われながらも遊興を求める人々の姿が、それを絶やすなと教えてくれます。
文化の火を絶やした人類が見るもの。。それは”希望のない世界”。。。ではないですか?
考えるだけでもゾッとします。

ワクチン開発も本格化しそうです。
もう少し頑張りましょう!

ぶらすたーきっどでした。

出雲そば は、ふるさとの味?(2)

続きです。

出雲そばとの出会いは、きっどが初めて山陰を旅行で訪れた25年強ほども前の話。
食したのは、米子の国道沿いにある専門店でした。
当時は島根も鳥取も観念的には一緒で(まさに両県が使う自虐ネタw)、出雲の特産を米子で頂くことに他意はありませんでした。
本場でないにしても、さすが専門店。
山陰が誇る新鮮なイカのてんぷらを添えたざる蕎麦で、船盛に供されるスタイル。一口目で、ふわとろのイカの旨さ、歯ごたえと香り高い出雲そばのとりこになってしまいました。
郷里神奈川に帰ってもその味が忘れられません。
ですが、関東で一般的に供されるのは、つやと白さが売りの更科に近い蕎麦。
黒くて、ピンと張った出雲の蕎麦をガシガシ食べたくて、少々蕎麦ブルーになった時期もありました。

移住の決意を固め、出雲そばを我が家の食卓で!と一生懸命活動していたころ。勤めていた会社の同僚と外回り中、ふと通りがかった飯屋へ昼食に立ち寄りました。
「あっ!!」
”出雲そば”の小さな張紙があるじゃないですか!まさかここで食えるとは。念ずれば通ずとはこのこと!
貼り紙の前で凍り付いているきっどに、同僚が心配そうに問うてきます。「嫌か?」
「そんなことありません。出雲そばなんて珍しいですね。」
そのころすでに移住にむけ就活中で、(実際就職が叶うのは何年も後でしたが。。。)同僚にさとられないよう平静を装います。
この店は、鎌倉市大船駅西口、大船観音で有名な大船観音寺の門前近くにありました。
鎌倉の端っこから通勤していたきっどは、この大船駅でバスから湘南モノレールに乗り換えです。つまり、この駅は通勤コース上にあるということです。
ですが、食事に通うには微妙な場所となります。
結婚していたので、通勤時単独でこの店に寄ることはまあ無理筋です。
会社での昼食に使うには、モノレールで移動。今日みたいな外回りも稀で、これも無理筋です。
せっかく見つけたのに。。。
しかも、店に入り、写真付きのお品書きを見たきっどは更に落ち込みます。
昼食の予算で通常の2倍!割子3枚という本場の出し方ですが、量もみるからに足りません。
やっぱり、珍味扱いだったか。。。
その日は泣く泣く普通の定食で済ませました。

しかし、店は逃げない!
数日後の休日に、妻と連れ立ちこの店に再訪。
正直、米子で食した蕎麦にショックを受け過ぎ、この店の蕎麦が美味いのかそうでないかは分からなくなっていました。
それでも妻と二人で、これから日常的に味わうであろう蕎麦の味をかみしめ、店の外に出て大船観音さまにお参りしました。
「どうか移住が叶いますように。」
境内を下ると、横須賀線と、湘南モノレール、神奈中ほか路線バスが行き来する大船駅。そして背後に大きな観音像。
決して嫌いでなかった鎌倉の日常の光景と、そのなかで味わう憧れの新天地の味。
少しだけメローな故郷での一コマが、今も胸に焼き付いています。
出雲そばは、きっどにとって2つの故郷の味なのです。

続きます。
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