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冗談のような早さ!!今年も終わりです。

新年は、冬休みのない仕事の関係で、毎年会社で迎えることになっています。
あるときは車の中で。
あるときは、慣れない施設の中で。
生活ギリギリの給料を得るのと同時に、絵描きとしてのモチベーションを維持するため選んだ、生活スタイルでした。
そんな米子での暮らしも、まる10年となりました。

移住のつれづれと、地域情報を書くため興した当ブログですが、当初の記事部分は閉鎖してしまいました。
代わりに、思いつくままの記事を載せるブログに改装して続けています。
独り言のようにPCに入力するようになってからは負担も少なく、同時に、日記のように自己の考えを見返す行為は、心身の平静を維持するのにちゃんと役立っているんだな。。と感じます。
記事を見ても何の得もない、役に立たない、発信しない、そういうことで割り切っての再開でしたが、続けてみて良かった、と思っています。

当然、訪れてくださる方もほとんどおらず、また、来てくださっても満足のゆくおもてなしが出来ないこと、どちらも情けなく思います。
それでも訪問いただければ大変うれしく、対応は精一杯させていただきます。来年も、ひっそり、細々続けさせていただきますのでよろしくお願いいたします。

どうぞ良いお年をお迎え下さい。

きっどでした。


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悩んだけど、やっぱプッシュ!映画「RAILWAYS」

すこし前、映画「銀色の雨」プッシュの記事を書きましたが、実は今回の記事とセットで書くつもりでした。
遅まきながら綴ります。

近年の山陰を舞台にした映画でもうひとつ忘れてはいけないのが、
「RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語」
でありましょう。

まーぁ!反則的に泣かせる映画に作ってあります。
都心の大企業に勤める49歳のエリートが職を捨て、郷里島根のローカル電車の運転手になるという子供のころの夢を叶えます。
郷里に一人残る老いた母親や、疎遠になりつつある家族などの、我々同世代が直面する問題を絡めながら、素直に幸福の再生を応援したくなる映画です。
鉄ちゃんではありませんが、バタデンのある美しい風景や、整備、訓練、乗務の光景などわくわくするカットで終始していました。

今回、思うところがあり、ネガティブ感想から述べさせていただきます。

主人公はまさしく、Uターンして地元企業(劇場版一畑電鉄)に面接を果たします。
そのとき、佐野史郎演ずる営業部長が大変リアルな言を発します「一流企業の椅子を捨ててまで、なんでまたここで働きたいのか!?」
主人公「夢を叶えたいのです!!」(きっどによる都合訳)

Iターン移住のきっども同じように頑張りました!
。。。。まったく通用しませんでした ( ̄Д ̄;;
その動機を詮索されこそすれ、共感など程遠い次元の話だと思い知らされました。

まあ、夢なんか追ってるよそ者なんか、どこまで信用できるかわかりませんと。。。そこは逆共感します。
きっどは、10年前の苦しみが走馬灯のようによみがえり、スピンオフの長編映画が同時上映されたかのようでした。
夢を叶える映画であれば、それを叶えるために塗炭の苦しみを味わっている人に寄り添う映画であったなら。。。と思ったのです。

ですが、すこし考えて分かりました。この映画の主題は、実はそこではないのです。
中年男が種々葛藤の末、絆の再生を迎えてゆく物語です。夢や鉄道は、ある意味風景であり、物語を拘束するものではありません。
「銀色の雨」もそうでした、特段、舞台がよそへ移っても、物語りになんら影響はしないのです。
そうなんです。主人公に寄り添う、ただの風景。
でも、それで十分じゃないでしょうか。
その物語や主人公を思い浮かべるとき、きっと山陰のどこかの風景とセットになって想ってもらえるでしょう。
それが、温かい物語であればなおさら素敵です。

◎予告編をどうぞ。

広島ぶらっと、リアリズム絵画個展めぐり。(3)

早速、次の展示場に向かいます。ナビをセットすると、はやくも街道をそれ、放水路土手のなんの案内もない道路に導かれました。
不安でしたが、ややこしい街区をはなれ、直線道をスイスイ。すぐに「西広島バイパス入口」に辿り着きました。

バイパスは「廿日市IC」で降り、日赤看護大学の横を山越え。広島岩国道路を潜ったら、すぐにギャラリーがありました。
「アートギャラリーミヤウチ」。建物の「AGm」のロゴ表記が目立ちます。
ちょうどお昼になっていましたが、お腹もすいてなく、まずは展示を拝見することにしました。

2階の受付で入館料100円。「大路誠 個展-化石から生命あるものへ」の会場です。

先ほどの展示と打って変わって、無機質なアート空間に並んだ大作が目に飛び込みます。
残念ながら大路画伯はおられず、自由に想いをめぐらせながら拝見しました。

比べてはいけませんが、先ほどの山本画伯と真逆の、描画対象物からの主張をがっちりとらえた、重厚感ある作品が主体でした。
リアリズム絵画にしては湿度があり、対象物への徹底した観察よりも、徹底した対話(大路画伯が主題とされているように)から、画面にかなり移入されているようです。 化石を次々描きながら、また、生き物のごとくレイアウトしながら、古老の話に聞き入るような画伯の姿が伺えました。
一方、人物画の一部では、生きている者を「モノ」の様に扱った画面にどきりとします。
生命は、物言う「モノ」なのでしょうか?目を閉じたモデルと画伯との緊迫感が、ざわざわする大作も見れました。
化石から始まり、いつの間にか微笑む女性像で終わる。空間を旅したように感じる展示で、心に残りました。

◎アートギャラリーミヤウチ・大路画伯の紹介

▼(未リンク)ネットでは”お絵かき王子”としても頑張っておられます。

大路誠画伯、個展パンフ

13時半。今夜の仕事に間に合うよう帰路に付きました。
最寄の山陽道、宮内スマートICはETC不積載のため使えず、岩国道廿日市ICの接続から。遠くに雨雲にけぶる宮島が見えました。忙しかったですが、楽しい旅でした。
宮内SAで広島ラーメン。もみじ饅頭ゲット。仮眠。中国道から土砂降りのため速度が出ず、米子着は18時半となってしまいました。

おしまい。

広島ぶらっと、リアリズム絵画個展めぐり。(2)

広島市街の走行は、基本そんなに苦ではないと思っています。
ドライバーのマナーも悪くないですし、トリッキーな道筋もありません。

ただ、大都市ですから、車での街めぐりの利便性はない様に思います(接続重視のためバイパスなどのアクセスは良い)。
やっと駐車場にたどり着けたと思っても、大概は満車。Uターンは簡単に出来ないため、一度標的を外すといつかのようにグルグルモードになりやすいのです。

今回のようなニッチな観光はなおさらで、まずは辿り着いた横川の商店街で、コインパーキングがほぼ全滅というところから始まりました。 
商店街を2周ほどし、6~7箇所目に見つけたパーキングが「空」。
飛び込みました。
福山を9時半発。山陽道から、アストラムの下を一直線に、11時すこし前の到着でした。山陽は朝から雨模様です。

ギャラリー「カモメのばぁばぁ」 は横川駅前商店街の一角。横川橋北詰近くに所在します。
しゃれたカフェスタイルのお店で、室内に絵画作品が並びます。 お目当ての、「山本大也 個展 -synchronism-」 です。

一足遅れで画伯が顔を出されました。 お若い!!
小品、静物画からなる、モノクローム調の写実絵画展で、真っ先に感じるのが静物の背景となる空間や壁面のとらえ方。柔らかい自然光を白色の背景に感じさせます。
絵画然とした主張を抑え、それとなく描かれた雑貨などの存在感が、まさにその存在そのもの。
ひょっとしたら、「騙し絵」の感覚を楽しんでおられるのでは!と直感しました。
はたして学生時代の作品を拝見しますと、コンセント、照明スイッチ、壁掛けフックなどが並びます。
「存在感」をシンプルに遊ぶ、自由な感覚が素敵でした。
その感覚は、ホテルの中庭をバラの壁画で飾るという大仕事にも注がれました。成功おめでとうございました。
現在は、創作と同時に後進育成に力を注がれているそうです。
写実絵画のメッカたるべき広島には、その本質が身近にあり、うらやましく思いました。

◎山本大也画伯の紹介紙面

◎カモメのばぁばぁHP

山本大也画伯 個展案内状

ギャラリーを出ると、街は大雨に。
傘を忘れたきっどは、コインパーキングの清算機で、慌てていたため駐車番号を間違え清算してしまいました。。。。
どなたの車か知りませんが。。。。
代わりに払っておいて差し上げました。。。ぐすん

(3)へ続きます

広島ぶらっと、リアリズム絵画個展めぐり。(1)

21日、22日と、会社の休みを利用し、車で広島に行ってまいりました。

岡山県総社で予定の用事を済ませ、午後からはフリー。
アトリエに閉じこもってばかりも良くないので、思い切って広島へ足を伸ばすことにしました。

そのまえに、総社、福山と、なじみの店めぐりを決行です。
総社では、必ず「よこた手打ちうどん店」ののれんをくぐります。
米子では、ぷるぷるうどんが鉄板なのに対し、ここのうどんは、ガッシーンとした歯ごたえで、きっど好み。
讃岐系でも岡山のうどんはおいしいよと当県の友人は言いますが、ほんとに岡山のうどんは美味い!特にこの店はお気に入りです。いつも繁盛しています。

その後、旧山陽道を西進し福山に宿を取ったきっどは、夕食をとるべく「Joyふなまち」アーケード街にある串揚げ屋に直行しました。
前回、臨休で空振りでしたが、今日は無事営業していてほっとしました。
いつからか飲み友になった地元のおじちゃんも来店して、喜びの再会。
このおじちゃんは調理師を定年した後、手先の器用さからあちこちを手伝い、今では福山名物「薔薇」のイベントで、レイアウトから植え付け、世話まで任される達人。最近も、高速道SAのフラワーレイアウトにとりかかる多忙っぷりでした。
体には十分気をつけてくださいね!
美人ママさんにも会え、筋煮込みも味わいましたので良い気分で帰宿。早速明日の計画立案に入りました。

広島では「エッシャー」展を県美で開催中。これも惹かれますが、広島はリアリズム絵画・若手のメッカ。先般にもリアリズム絵画の記事をあげたので、せっかくだから見たい!と思いスマホ検索にいそしみました。

「あった!」
ひとつは広島中心部、山陽線横川駅から程近いギャラリーカフェ「かもめのばぁばぁ」。もうひとつは廿日市IC近く「アートギャラリーミヤウチ」で、開催中の個展がありました。

福山から広島中心部までほぼ100km。。。そこから廿日市までほぼ20km。。。

それは、いいとして。車で慣れない広島市街横断を行ないつつ、街のギャラリーめぐりなど出来るのであろうか。。。。?
比治山で上り口が識別できず、慣れない街路をぐるぐるした苦い記憶がよみがえります。

頭の中を、「はじめてのおつかい」のテーマ曲が去来しました。

(2)へ続きます。

いまさらながらプッシュ!映画「銀色の雨」

旬な話ではありませんが、以前、「リング」などでおなじみの鈴木光司氏著作「大山」という小説を、ラジオ朗読で拝聴しました。

まごうことなき伯耆大山の「大山」。

バブルに翻弄され、すべてを失った主人公が、人生の岐路に立つ度、山陰本線の車上で「大山」のふもとを通り過ぎてゆきます。
「大山」はあくまで風景として描かれます。物語に何の原理法則ももたらさず(無論、舞台でもなく)、なにゆえこのタイトルになったのか定かでないのですが、この中国地方最高峰が主人公と作家の機微に触れたことに嬉しく思っています。

さて!!
山陰が舞台となる物語は数あれど、米子はいかが?とたずねれば。。。

そうです!きっどは「銀色の雨」を何よりプッシュいたします!!

。。。。ですよね。。厳しい評価が多かったですね。。。。。
ですが、きっどはやはり声を大にしてあの映画はイイと言わせていただきます!!
だれかがイイ!と言わなくてどうするんですか!~ヽ( )`ε´( )ノ
我らが米子(松江や琴浦町も混在ですが。。。。)づくしの無二の映画ではないでしょうか!?
どなたか、地元民しか評価しないでしょ。的なこと言いましたが、もとより、地元からあの映画は良いと発言しなければ、ネガティブ評価に負けてしまいます。

鈴井監督は、北海道愛で知られるアーチストと存じます。その方が米子で一本映画を撮るということは、かなりなモチベーションがいったはず。
きっどもネイティブ市民ではありませんが、それゆえ、その心意気は素直に感激。プッシュするに十分です。
市街地破壊や、ミステリーの舞台地というお約束の起用も良いです。が、なにより、登場人物の癒しの舞台として、この米子が静かに映し出されるなんて素敵だと思うんです。
先の鈴木光司著「大山」同様、心の機微に触れる街としての側面が描かれたことは、すばらしいと思います。

で、まあ、、なんですね。
確かに作品は、短編原作を膨らませる工夫が、仇となった感がありまして。。。
同じ浅田次郎短編からの映画「鉄道員」などは、故高倉健さんの「存在感」だけでもご馳走で、とても豊かな映画になっていたのはさすがでした。。。

でも、後半、中村獅童さん演じる章二が、若造に心から謝罪するシーンからは男泣きを誘われ、彼に見惚れました。
それからは、獅童さんの立ち姿が映るだけで、うるっとしてしまいます。
そういうの、きっど的には健さん映画の他になかったな。

◎予告編をどうぞ
◎特報をどうぞ

郷里の食の絆は、洋食屋さんが繋ぎ続ける。。

ある意味のろけ話です。

師走ですね。

クリスマスなどの行事に限らず、きっど家では移住後、ご馳走なら外食という観念が無くなり、地元食材で、ちょっと手間をかけたウチご飯のスタイルが定番です。
地元食材のポテンシャルを知る我が家では生半可な料理屋では満足しなくなりました。外食は、どうにもやむをえない状況に限られます。

ただ、地元の食堂なら、地元食材を使うから、家のほうがおいしいというのは錯覚では?
という思いもぬぐえなくもなく、ウーン、たしかにそんな面もあると思います。
きっど達は、「おいしかった!」という言葉は、お店全体の居住まいに対しても向けられることだからです。
全国あれこれ回りましたが、きっどが心の底からそういえる店は、郷里神奈川県Y市の洋食屋。そして、伊豆半島K郡の旅館だけ。
そして、郷里神奈川のお店の味と絆を、いまも大切にしてくれているのがY市の洋食屋です。

その店は、きっどが通い始めて30年以上。。。妻と結納を交わす席に使ってから、夫婦では20年以上。移住後も顔を出す関係が続いています。

マスターは、大手厨房から独立。優雅なたたずまいから想像できない紆余曲折をへて、現在の場所に落ち着いています。その激動に立ち向かいながら30年以上同じ味を守り続ける仕事姿に、我々夫婦はそのつど励まされてきました。

「そろそろ定年だよ~。体が言うこと利かないから!!」と、電話をかけるたび笑って言います。
同じ厨房で修行させていた息子さんが、「麺」を扱う料理人に転身。看板の存続は期待できなくなったころから、そんな言葉が出るようになってしまいました。
体にしみ込んだ郷里の味。 銀座の有名店の洋食がかすんでしまうほど、そこの料理が好きです。
閉じてしまうことを念頭にとても話など出来ませんが、マスターやママさんあっての店の味であり、代替がきかない人生そのままとしてこれからを受け入れて行こうと思います。

毎年師走にはいると、その店から小包が届きます。
中身はシチュー、コロッケ、燻製などのお店からのプレゼント!
きっどが料理ができることを知っていますので、手間のかかる部分だけ下ごしらえし、仕上げはまかせた!の体で送られてきます。

寒い山陰で、暖かい郷里・神奈川の店の味。。。
忙しくて年末年始には決して帰れない郷里。 その絆を、この店が今年も繋いでくれます。

私はどんな作家なのだろ。。。求める道なんてない(2)

美術を専門に勉強していないので語彙が乏しいですが、リアリズム絵画は、どこか対象を突き放していて、乾いた感じがします。

たとえるなら、、、生物の解剖の授業では、命の尊厳は感じても、その生き物への愛から来る涙は出なかった。。。
自身の探求のための「存在」でしかなかったのと似ています。
(悪しからず、その求道なく、たとえばコスプレ美少女を写真のように描いたものを、きっどはリアリズム絵画とは考えていませんが。。。)

同じ広島の県美で見た、故 磯江毅画伯のリアリズム作品はとりわけ顕著で、自画像でさえ突き放して、死と虚無を下敷きにするところに「存在」がある。といいたげなものばかりでした。

ありのまま(在りのまま)。とはなんと難しいものでしょうか。。。

ありのままの山陰を描きました。ときっどは良く使いますが、そこには必ず「山陰らしさ」というモチーフを刷り込んでいます。
それはきっどが情緒的に感じるものであって、「神々しい感じ」を描いたつもりでも、神様を信じない人にはどうなの?と、示唆しているのがリアリズムかも知れません。

なので、自身のモチベーションとリアリズム思想は相反してしまうんだな。。。なんて思うのです。

とまれ、簡単にどこかへ着地する話ではありませんが、リアリズムを知ろうとしたことで、自身のスタンスがすこしは理解出来た気がします。

しかしながら、きっどは、「ありのまま」をこれからも元気に使うと思います。
きっどの見た、本当の山陰を「ありのまま」描きます。
山陰の風景は、総じて「暗い」と思われがちですが、決してそうではありません。八百万の神様の神々しい光に満ちた山陰を、これからも描いてゆきます。

どんな作家さんでも、自分の感じた「ありのまま」をどう描くか、がんばっておられます!


↓光陽会来年作品にようやく手が入りました。。。。。
    まにあってほしい゙(ノ><)ノ
光陽会H29

私はどんな作家なのだろ。。。求める道なんてない(1)

リアリズム絵画の巨匠、野田弘志先生の著作、「リアリズム絵画入門」は魂の技法書です。

なんのこっちゃ?となりますが、この技法書、筆や絵の具の使い方はほとんど掲載されておらず、代わりに写実リアリズム絵画を手がけるにあたっての心構えを書く、「魂」の技法書として読むことができます。
生命を賭して、作品へ命を吹き込むような。。。鬼気せまる息遣いを追体験します。

さて、きっどの絵画は、細線の積み重ねでそこそこ写真的なので「リアリズムですね」などといわれることも多く
「そうなの?」と、我流で根無しの自身を振り返るため、リアリズム絵画をもっと知りたくなった時期がありました。

ダビンチやフェルメールなどがその追求に生涯を賭けた偉人と知りますが、遠い時代かつ偉大すぎてピンと来ません。
そんなとき、運よくホキ美術館のオープンを聞き上京、そこで初めて現代リアリズム絵画のなんたるかを見ました。
その中心作家が野田弘志先生でした。
その見ごたえたるやすさまじく、春先に、福山美術館にて開催された収蔵展なども見てきました(少年時代を福山で過ごされた先生ですから、やはり収蔵品にぬかりない、というところでしょうか)。

ところで、、、
ここまで書いておきながらですが、やはりきっどはリアリズム絵画の追求も、信奉にも、走ることはありませんでした。

先の著作にあるような、「物が、その空間に存在している不思議。を追求し、筆をもって生命や宇宙の本質に迫り、切り取って再構築しょうとする考え。。」(以上、きっどによる、乱暴で、独善的解釈です。)
は、技法の鍛錬や、精神の鍛錬など、のほほんと日々をおくるものにとって、はなから手の出ない問題があります。
が、それとは別に、愛すべき山陰の風景をもっと見てほしいという「下心」のフィルターを通して描いた時点で、すでにリアリズム絵画ではなくなっているのかな、、、と気づいたからです。

(2)に続かせていただきます。

黄昏の乢(たわ)

記事タイトルは、先般ご紹介させていただいた、大山1300年祭展に出品する作品のタイトルでもあります。

自分でもなかなか気に入っているタイトルで、韻なんかも踏めてよかったな。 なんて思っています。

山好きならお馴染みの、「乢(たわ)」。 「峠」と同義ですが、頂を越す峠ではなく、谷間(鞍部)を越すような峠に用いられるそうです。

さて、きっどが蒜山にほど近い、この乢からの絵を1300年祭の題材に選んだ訳は、ここが、古道「大山みち」南の「神門」にあたるからです。

その昔、備前方面からやってくる大山詣での旅人が、この「鳥居ヶ乢」で、初めて大山の全容を見ました。
往時から、ここで設けられた「神門」で参拝しても詣でに順ずるのだそうです。 
現在、神門は石柱からなる鳥居が再建されていて、古の往来を想いながら、筆を進めています。

で、ここから・・・実は、~の話。
実は、ここのロケ地点は、高速、米子道の鳥居トンネル付近からの眺め。
この鳥居トンネル。先にお話した古道「鳥居ヶ乢」の真下に当たります。

本当の「鳥居ヶ乢」からの眺望も悪くはないのですが、きっどがロケに行った際、たまたま見通しがよくありませんでした。
前景の森林も理想的な姿でなく、なんとか「鳥居ヶ乢」の心象を満たす場所がないか調査し、決めたロケ地がここなのでした。(スケッチ方法は内緒でw)

しかしながら高速移動時代になっても、受ける感動は同じです。

米子道走行中、この大山が視界に飛び込めば、まさに神門をくぐった証。
お参りすれば、ご利益があるかもしれません(ただし安全運転第一でお願いいたします)。

~「黄昏の乢」制作進んだので見てやってください。大好きな「烏ヶ山」に色が入りました!

黄昏の烏ヶ山

次回は、大山みちつながりで、今夏の、三坂山(岡山県)の登山記を、少しですが紹介いたします。

↓鳥居ヶ乢・観光協会の紹介
蒜山観光協会

また、絵の仲間が逝ってしまいました。

きっどが移住を果たしてから、幾度となく参列したお別れの場ですが、
繰り返されるごとに、逝かれる方との距離(親しさ)が近くなってゆく悲しさは表現できません。

今回、年の差はあるものの、その愛らしい人柄が好きだった先輩画家さんとのお別れになってしまいました。

愛らしいと言っても、男性。現役のころは、地域メディア企業の重役まで勤め、その手腕を振るいました。
背の高いダンディーな方ながら、茶目っ気たっぷり。家に行くと、めだかの水槽を見せて下さいました。
もう、会えないのですね。。

悲しみにくれたまま筆をおくのは性に合わない(お互いに。。)ので、追記を。

葬儀は、きっどが始めて体験する、神式でした。
大社とゆかりがあるようなことを以前聞いたのですが、やはり出雲大社の流儀でとりおこなわれました。
会場は、地域の斎場で行なわれました。

「玉串奉奠(たまぐしほうてん)」は、「玉串拝礼」とあらわしていました。

拍手は、二拝 忍び手四拍手 一拝。 出雲大社でお参りするときのいつものリズムです。

「玉串拝礼」は親族、ほか代表者のみ行い、一般は「掛け玉串」でお参りしました。

神主の祝詞は通常耳にするよりも低く静かで、重みがありました。

いつもと違うお参りで、印象的でした。先生のことはきっと忘れないでしょう。

テント奇話!chapter2 (2)

初めは馬鹿話など交わしていましたが、睡魔によりいつの間にか眠りに落ちていました。

。。。。。
うーっ、、息苦しい。。。

どれくらいたったか。。
顔周りが寝苦しくなって半覚醒しました。 真っ暗闇の中。友人とテントで寝ている状況は認識していました。

そのとき、顔へ何かが押し付けられるような圧迫感を感じていました。

べろべろべろべろ!!

圧迫感の正体!!テントの側面の内側から生えたように、腕と手のひらの様なものが伸びてきて、
それがきっどのほほを気持ち悪い震わせかたで撫でていたのです!!

「ぎゃあっつ!!」

友人も、きっどの声で目覚めました。顔の位置関係から、友人のいたずらではないことが分かります。

若かったし、そばに友人もいたので、すぐさま外へ飛び出し、あたりを伺いました。

不気味な腕のようなものが出た、テントの外側面をライトで見ます。

何もありませんでした。。。。

ただ、下に一匹の野ネズミがいて、ちょろちょろっと走り去ってゆきました。

これはきっと夢だ。ねずみがテントの横腹を押し、かすかな動きを寝ぼけて錯覚したにちがいない。。。

腕というのも、暗闇の中で質量として感じたものの、その輪郭をはっきり見たわけではなく、太くて肉質な質量に、ぶるぶる動く別の質量がついていたもの(まさに腕なのですが、、)を感じたまででした。
ただ、その質量だけは、どうにも夢に思えなかったのです。。。。。。

撮影の忙しさもあり、すぐそのことは忘れてGWを撮影で謳歌。
無事、山中のロケを終了したのでした。

。。。そして、先般の本には、山人がテントの中で謎の腕に悩まされる体験談がありました。

映写会が終わっても、あの感覚だけはしばらく残っていました。
楽しい仲間との思い出ですが、あの腕の記憶とセット関係になってしまったのは悔やまれます。

追記

車中泊のほうでは、深夜にルームランプが突然点灯。小パニックがおきたらしい。。
接触不良だったw と合理的な説明がすぐついたらしいのですが、なぜにそのタイミングで起きるのでしょう。。。。

おしまい。

テント奇話!chapter2 (1)

前回のテント奇話から間が開いてしまいましたが、続きをさせていただきます。

重複しますが、、「山怪 山人が語る不思議な話(山と渓谷社)」田中康弘著 を読んだ際、登場する実話怪異譚と、あまりにも良く似た経験をきっどもしておりました。
なので記憶の片隅に追いやっていたものを久しぶりに思い起こそうと記事にしております。

chapter2 河原にて

前回の体験よりさらにさかのぼって、きっどが20歳そこそこのころ。

専校を卒業し、進路もバラバラになりはじめた友人が集い、本格的に親交がなくなるまえに何かひとつ皆でやろうということになりました。
そこで8mm映画を製作することが決まり、台本と、大まかなスケジュールが組まれました。
きっどは、何かと書くことが苦ではなかったので、台本をまとめるうち、監督もどき(早い話、台本チェッカー&クレーム受付係)を担当することになりました。

舞台のほとんどは深山。
それこそ山怪。。ではなく、山男と、やさ男の交流。。のような青春ドラマをプロットしていました。

クランクインは困難な深山ロケからこなそうと、キャラバンを組んで、T山、Y峠へと向かいました。
GWを利用して、ロケ強行。初日だけ総勢10人ほどの関係者でBBQによるお祝い。
以降は主要4名がテント暮らしで撮影を続けます。

ロケハンで、Y峠を越してほどなく、未舗装路からアプローチする河原を見つけておきました。
そこが野営地です。
GWの大渋滞に巻き込まれ、到着は夕飯時になっていました。

BBQも終わり、裏方は三々五々解散。きっど含め、主要メンツはテント入りして初日は無事すぎて行きました。

2泊目。撮影でくたくたながらそれなりに楽しいテント暮らし。就寝は、テント2名、車中2名をローテで取ります。
きっどはその日、男優とテント泊になりました。

(2)に続きます。

大山1300年祭。奉納のつもりで増産玉砕覚悟!

平成30年が、大山寺開山1300年目にあたるということで、地元では大山ブランドPRのため種々の催しを企画しているようです。

我々文化団体もあちらこちで「こうしよう、ああしよう」の号令が飛び交っていますが、
きっどは所詮絵を描く事しか出来ませんので、アトリエで特段変わったことは何も起きないのであります。
で、来年早々、大山をテーマにした美術展の出展者に選抜され、急遽(いつも。。。か)増産体制に入っています。

おかげ様で、大山の絵を描く作家として、指折り数えられる内の一人になりつつあり大変ありがたく思っております。
ただ、先般の河北省国際交流で旅立った大山の絵を最後に、いよいよ人にお見せできる在庫がなくなってきました。。。。
テーマ展に限らず、年明けは一気に3点の大作を提出。。。とてもムリです。
泣き言の前に筆を動かすしかありません。。大神様に奉納のつもりで描きます。御見守りください(-m-)” パンパン

現、大阪四天王寺の森田管長が、実は大山町のご出身。地元文化人との同級も多く、先日同窓会兼、大山1300年記念講演のため米子にいらしてくださいました。
仕事で拝聴できませんでしたが、大山の最古級の山岳信仰史と、最古の寺院、一人の人物でつながるのは意外とすごいこと。
ただ、主催趣旨が同窓会の粋を出ず(事情を聴くとやむをえないのですが。。。。)、行政が全国区でアピールできなっかたのは、いつもながらの弱腰政治。
1300年際はひとつの正念場。お役所も頑張ってくださいね!

制作を急ぐ作品を、チラりと。
よろしければごらん下さい。

大山の絵 制作序盤


プロフィール

ぶらすたーきっど

Author:ぶらすたーきっど
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~過疎をいいことに、好きに書いています~
こんなブログですが、良いご縁がありますように。

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