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米子城・紙模型 ただいま参上!(2)

陶器や、木彫りなど格調重視の展示に、ライトなものを吹き込みたい想いがありましたが、審査にも一理あり、この展示は甘んじました。

この後、「失われた天主の模型を手のひらサイズで」。という発想は、米子城プロジェクトに関わる方々に結構な評価を頂きましたが、実際配布となると資金の問題などで凍結状態となりました。

利益などは元々いらないので、サイトでの無料配布を考えましたが、きっどにネットスキルがない上、これはあくまで本分外のこと。
絵描きとして忙殺されるうち、忘れかけていました。

この模型が、文化財関係者の評価をいただいたのは、そのサイズのみならず、諸説ある天主復元像のなかで「荻原一青」画伯の復元図をベースにしたことにあるようです。
荻原画伯は、戦前戦後、城郭復元図執筆に人生をかけた方で、その表現力は無二です。

画伯の絵と、現行で交わされている種々の復元像の差異に、きっどはなんら異を唱えませんが、実際以下のような相違点が見受けられます。

「天主最上層の袴腰構造」。

建築家から、もっともらしいとされた姿で、無骨な感じがかっこいいのですが、実は史実には出てきません。
高欄周囲を板囲いしたという記述から想定したようですが、荻原画伯はこれを否定(垂直壁の構造と)しています。
かろうじて残る写真で、微妙に判定できないのがミステリーを呼びます。

「大天主と、四重櫓の、鯱の向き」。

本丸二棟のいわゆる大・小天主の棟(鯱)の向きを、画伯は直交させます。古絵図でもわざわざ直行で表現されます。二・三の丸方向から見る場合と鉄門からの正面の解釈に差異が出、同方向の意見もあります。きっどは画伯に従いました。

(3)へ続きます
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